建築基準適合判定資格者検定合格への勉強法

建築基準適合判定資格者の試験を2度落ちて、今回3度目。3度目の正直となるように、勉強のモチベーション確保と頭の整理も兼ねてブログ内で整理します。主にややこしい問題や間違えやすい問題を重点的にまとめています。建築基準適合判定士だけでなく1級建築士の法規の試験にも役立つかも。このブログで書いてある事は、あくまでも建築基準適合判定士試験に向けての内容であり、実務での取扱い等は管轄の特定行政庁や指定検査機関に問合せてください。また、記事内容は最新の情報ではありません。

考査(B)建築計画3の省略解答例。(前半)

今回の記事では建築適合判定資格者検定考査(B)建築計画3の省略解答例を紹介してきます。以前に考査(B)建築計画3の攻略法を記事にしました。その時の説明でこの建築計画3は文字数が少なくて済むと言いました。この記事で具体的な解答例を紹介していきます。正式に考査(B)の解答は公表されていませんのであくまでも参考にしてください。

 

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設計用一次固有周期Tの数値省略解答例

まずは設計用一次固有周期Tの数値の省略解答例です。

昭55建告1793号第2よりT=h(0.02+0.01α)
計画の概要より、h=〇〇
RC造のため α=0
よってT=〇〇×0.02=□□(秒)
表△と比較すると適切or不適切

上記が省略解答例です。〇〇は計画の概要に建築物の高さが記載されると思いますので、その数値を当てはめます。そしてでてきたTの値□□が構造計算書の表△に記載されている数値と見比べて同じなら適切。違うなら不適切を選びます。表△としましたが、おそらく表Aに記載されてる事が多いと思います。その辺は構造計算書の表何に記載されてるか臨機応変に対応しましょう。どうです?かなり文字数少ないでしょう。なので考査(B)ではウォーミングアップも兼ねて建築計画3からする事をお勧めします

 

Rtの数値省略解答例

次にRtの数値の省略解答例です。

昭55建告1793号第2より、RtはTとTcによって算出される。
計画の概要より、第二種地盤のためTc=0.6
T(□□)<Tc(0.6)よりRt=1
表□と比較すると適切or不適切

上記が解答例です。これもかなり文字数少ないですよね。ただしこの問題はパターンがあるので、それを覚えましょう。黄色のラインの部分が変わる可能性があります。まず地盤の種別が計画の概要に記載されるので第一種なのか第二種もしくは第三種なのかによりTcの数値が変化します。第一種なら0.4、第三種なら0.8がTcの値になります。そしてそのTCの値と最初の問題ででてきたTの数値を比較してT<Tcなら上記の解答例でいいですがそれよりTc≦Tならその数値により計算式が変わります。

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この計算式を書いてRtを求めて表と比較して同じなら適切。違うなら不適切を記載しましょう。

ワンポイントアドバイス

あくまでも参考程度ですが、1つ前の問題が不適切であった場合、次の問題にも影響してくる可能性が多いです。なぜならその間違った値を使って計算してるからです。考査(B)建築計画3では一連の計算の問題になっています。そしてその計算は与えられた計画の概要と構造計算書で計算されています。なので間違った数値で計算されてるなら正しい数値で計算すると誤差が出てきます。覚えておきましょう。

地震力Qiの数値省略解答例

省略解答例(前半)の最後のパートです。地震力Qiの数値は表を使えば簡単です。

令88条第1項より
地震力Qi=Σwi×Ci
   Ci=Z×Rt×Ai×Co
よってQi=Σwi×Z×Rt×Ai×Co
各階のΣwiは以下のとおり
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計画の概要より、Z=1、Co=0.2、Aiは正しいものとして与えられている。前述よりRt=1
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表Bと比較すると適切。

上記が解答例です。wi、Z,Co、Aiは問題に記載されています。Rtは前の問題ででてきた値を使います。このように表にすると簡単です。今回は地震力Qiの数値ということで書きましたが、たまにΣwiとQiの数値と分けて問題に出されるときもあります。焦らなくて結構です。Σwiの数値なら上の表までの解答例を使えばいいだけです。これで半分は解けますね。また後半は今度記事にします。